プリザードフラワーとドライフラワー
プリザードフラワーは、生花を加工して長期保存を可能にした花ですが、ドライフラワーも同様に長期保存が可能の花です。両者の違いは何なのでしょうか。
ドライフラワーは、自然の風合いを楽しめる花ですが、色あせや年々の劣化は免れないものです。一方、プリザードフラワーは、花の色合いやその瑞々しさが生花と見紛うばかりに保たれています。
この違いは、製造方法の違いにあります。ドライフラワーは、花や草木を乾燥させて作ります。自然乾燥させる方法と、乾燥剤などを使用して乾燥させる方法とありますが、いずれにせよ乾燥させるだけです。
プリザードフラワーは、生花の脱水・染料への浸漬・排水・乾燥の4工程で作られます。花が見ごろの時期に摘み取って脱水して、オーガニック系の染料に浸して染色。その後排水し、乾燥するという方法です。また、グリセリン成分を使用するので、花弁のやわらかさも保存できるのです。
プリザードフラワーが長期保存が可能といっても、取り扱いは注意が必要となります。生花のような新鮮さに、間違って水をやってしまったという話もよくあるそうで。プリザードフラワーに湿気は大敵、カビてしまいますので注意してください。また直射日光も、劣化を早めるので好ましくありません。
……などと聞くと、やっぱり「魔法の花」も姿形だけ、と思います。花の「命」そのものを永らえさせることはできない。花の美しさの秘密は、ひょっとしたら「限りある命」にこそあるのでしょう。